フリーランス基礎知識

フリーランス(個人事業主)にとっての契約書の重要性と確認すべき項目をご紹介!

ノマド家オーナー
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フリーランスの自立・キャリアを支援するシェアハウス「ノマド家」を運営している代表の辻本です。

このブログでは、日々フリーランスをサポートする立場である私の目線で、フリーランスに本当に役立つ情報をピックアップしてご紹介しています。

フリーランスという働き方が普及したことによって、企業が「業務委託」という形で、外部の企業やフリーランスに仕事を委託するケースが増えてきています。

業務委託は自由度の高い働き方ですが、同時に大きな責任を負うこととなります。そのため、正しく業務委託について理解し、契約書を結んでおかないと、後からトラブルになることがあり注意が必要です。

この記事では、フリーランスにとって契約書が重要な理由や、契約書で特に確認しておきたい項目についてご紹介します。

契約書の重要性

契約書は、契約内容を明確にするための書類です。契約書自体は絶対に交わさなければならないものではないため、口約束や簡単なメールで仕事を始めてしまうケースも多く見られます。

しかし、仕事内容や価格、支払い方法はもちろんのこと、途中で案件がキャンセルになったときはどうするか、どの程度まで修正対応に応じるかなどを契約段階で決めておかないと、

「何度も修正を要求され、莫大な手間と時間がかかった・・」
「案件がキャンセルになり、急に収入がなくなってしまった・・」
「納品物のクオリティーに対する期待値が全く異なっていた・・」

などの問題が起こりかねません。契約書はフリーランスにとっても、クライアントにとっても双方の利益を守るために大事な書類であるという認識をしっかり持ち、初めて取引するクライアントとは必ず契約書を結ぶようにしましょう。

契約書で確認しておくべき項目

クライアントから契約書を提示されたら、単なる書面上の手続きと思わず、しっかり内容を吟味してください。また自分で契約書を作り、相手に同意してもらうときも抑えておくべき注意事項があります。代表的なポイントを見てみましょう。

業務範囲

例えば、Webサイト制作の案件なら制作完了までが業務なのか、ホームページの更新作業まで担うのか、といった点まではっきりさせておきましょう。

業務の範囲を決めておかなければ、クライアントからあれもやってくれ、これもやってくれと後付で業務が増え、報酬は変わらないという事態に陥る可能性があります。

報酬の詳細

報酬については「別途協議のうえ決定」や「仕様書に定める通り」などと記載し、具体的な金額については触れられないこともあります。この場合は、仕様書や協議内容をしっかりチェックしましょう。

また、内税なのか外税なのか、消費税の取り扱いについても明記しましょう。その他、支払い方法(指定した銀行口座に振り込むなど)、振込手数料(どちらが負担するか)、支払い期限(納品した翌月末など)もしっかり定めておきましょう。

着手金

仕事を開始する前に、クライアントから報酬の一部を着手金として受け取ることもできます。着手金があると、フリーランスは全額お金が受け取れないなどの心配がなくなり、クライアントにとっても先払いしている分、フリーランスにしっかりした仕事を求めやすくなります。

着手金の金額は、報酬の〇%かを任意で設定し、「入金を確認後すぐ業務を始める」などを契約書に盛り込んでおきます。もしクライアントの都合で案件が途中キャンセルになった場合、「着手金は返金しない」とあらかじめ宣言しておきましょう。

逆に、自分の都合により途中キャンセルするときは、すでに受け取っている着手金の取り扱いをどうするかについても定めておきましょう。

納品や検収、修正対応

クライアントから示されたレギュレーションや発注書に沿う内容であれば、成果物を納品した段階で検収完了になります。

一方で、ほとんどの場合「要望する基準に達していない」などの理由で修正対応を迫られることになります。しかし、納品後、クライアントの都合で検収作業が後回しになってしまい、しばらく修正指示も検収完了の連絡も来ないことがあります。それを避けるためにも「納品後7日以内に連絡がないときは承認されたとみなす」などを契約段階で定めておきましょう。

また、納品後に何度も修正依頼がくると、他の業務に支障が出てしまうため「無料での修正対応は2回まで、それ以降は別途料金が発生する」などの注意事項を定めておきましょう。この場合、納品物がレギュレーションや発注書の内容から大きく逸脱していないことが条件になりますが、修正回数を宣言しておくとクライアントも無意味な修正指示を出さなくなります。

瑕疵担保責任

瑕疵担保責任とは、納品後に制作者のミスで予期せぬ不具合が生じた場合、○日以内なら無料で修正対応に応じることを記した項目です。

瑕疵担保の期間は、一般的に90日以内と設定されることが多くなっています。ただし、制作者側に原因がある不具合に限るとして、クライアント側ですでに何か手を入れてしまっている場合は該当しないことを明記しておきましょう。

キャンセル料

万が一、クライアントの都合で案件が途中キャンセルになってしまった場合、そのキャンセル料についての規定を定めておきましょう。

多くの場合は「キャンセルする場合は、着手金を放棄すること」という内容で合意します。

仕様書の変更、納品後の対応

案件を進める中で、仕様書とは違う内容に変更するよう求められることがあります。変更の程度にもよりますが、大幅な路線変更には別途料金を支払ってもらうようにしましょう。

また、検収後にクライアントの希望で修正依頼があった際は、追加費用で対応する旨も明記しておきましょう。

著作権

検収後、対価が支払われた時点で、著作権はクライアントに移転する旨を定めた契約書がある一方、納品後も著作権は制作者側にあり続けることを明記した契約書もあります。

特に、イラストや写真などの納品物は、勝手に二次的利用されないよう求めたり、トリミングや拡大縮小などクライアントが自由に変更できる範囲を明記したり、クレジット表記を入れるか入れないかの判断をしたりなど、後々トラブルになることが多いので特に注意しましょう。

秘密保持

業務で知りえた内容については秘密情報として扱い、第三者に知らせたり他の業務に使用したりしてはいけないことを定めます。

不可抗力

天災や不慮の事故、疾病などの不可抗力で業務が遅延したり、完了できなかったりしたときは責任を問わず、双方の話し合いによって今後の対応を決めることなどを明記しましょう。

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最後に

以上、フリーランスにとっての契約書の重要性や、契約書で確認すべき項目ついてご紹介しました!この記事を読まれた方は、以下の記事もおすすめです。

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