この記事をご覧の方は、ハローワークの「職業訓練校」でWebデザインを学びたいとお考えですね?職業訓練校を上手く利用すれば、無料でWebデザインが学べて、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアとして転職することが可能です。
この記事では、職業訓練校でWebデザインを学ぶメリットやデメリット、実際の受講者のリアルな評判についてご紹介します。
職業訓練校とは
『職業訓練校』は、国や地方自治体が主体となって運営しており、年間30万人以上の求職者に利用されています。職業訓練校の申込みはハローワークで行うので、スキルの習得だけでなく、新しい転職先が見つかるまで転職のサポートを行ってくれます。
また、最近では「Web制作」や「Webデザイン」など時流に合った新しいコースの新設など、職業訓練校に通う生徒数も増加してきており、専門学校や大学に委託をして職業訓練を実施する委託訓練も増加しています。
職業訓練校は全国各地に校舎があるので、現在休職中の方で、これから新たに市場価値が高いスキルを身につけてから転職活動を行いたいという方におすすめの制度です。
職業訓練の種類
職業訓練は、以下の3種類あります。
職業訓練というと、上記の離職者訓練をさすケースが多いです。また、離職者訓練は「公共職業訓練」「求職者支援訓練」の2つに分けられます。
公共職業訓練 | 求職者支援訓練 | |
---|---|---|
対象 | 失業保険を受給できる人 | 失業保険を受給できない人 |
給付金 | 交通費、受講手当、寄宿手当 | 交通費、受講手当、寄宿手当 |
受講料 | 無料(テキスト代は除く) | 無料(テキスト代は除く) |
訓練期間 | 3ヶ月〜2年 | 2ヶ月〜6ヶ月 |
職業訓練校の詳細が知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
職業訓練で学べること
職業訓練校で学べるWeデザインツールは、主に以下の4つです。
・Illustrator
・Photoshop
・Fireworks
・Dreamweaver
基本操作は職業訓練校で学んで、実践的なスキルは自力で身につけていきます。授業スピードがかなり早く、自宅での予習・復習がないと授業についていけないので注意が必要です。
Webデザインツールの他に、職業訓練校で学べるマークアップ言語は以下の3つです。
・HTML5
・CSS
・jQuery
また、最近の職業訓練では、レスポンシブデザインやWordPress、PHPもカリキュラムに組まれてるそうです。Webデザインだけでなく、プログラミングも学びたい方におすすめです。
職業訓練でWebデザインを学ぶメリット
職業訓練でWebデザインを学ぶメリットは以下の3点です。
それでは、順に見ていきましょう。
失業保険の受給手続きを代行してもらえる
離職中の方が失業保険を受給するためには、1ヶ月ごとの失業認定日にハローワークに足を運び、職員と面談をして転職活動の状況を報告する必要があります。
一方で、公共職業訓練を受講すると、毎月の失業認定日に訓練校側が失業保険の受給手続きを代行してくれるので、ハローワークに通わなくても失業保険を受給することができます。
条件が合えばお金をもらいながら受講できる
公共職業訓練の受講者は、日額500円の受講手当を受け取ることができ、最大40日分(合計2万円)が支給されます。
授業で使用するテキスト代は自己負担ですが、受講手当でまかなえるので実質無料といえます。また、訓練校までの交通費も受け取れます。交通費は上限4万2,500円/月となります。
公共交通機関を利用する場合は、一番安い経路の1ヶ月分の定期代が支払われ、車やバイクで通う場合は距離によって支給されます。
学割でAdobeやMacが購入できる
ほとんどの職業訓練校では、AdobeなどのWebデザインツールやMacを学割で購入することができます。
市販で購入するよりも3割ほど安く購入できるので、まだハードやソフトが揃っていない方におすすめです。
職業訓練でWebデザインを学ぶデメリット
民間のスクールと比べるとサポートの質が劣る
例えば、民間のWebデザインスクールであれば講師が現役のデザイナーで、もし転職活動に失敗してしまった場合、授業料は全額返金を謳っているスクールが多いです。
一方で、職業訓練校でWebデザインを教える講師は、すでに現場を退いた元デザイナーや、実務経験はないがWebデザインに詳しい人が講師を勤めているケースが多く、現場で活かせるスキルが身につかない可能性があります。
辻本
ブラック企業の求人も含まれる
ハローワークは行政機関であるため、企業は無料で求人を出すことができます。一方で、転職サイトや民間のスクールで求人を募集すると、一人当たりの採用に100万円以上のコストがかかります。
要するに、ハローワークに求人を出している企業は、常に人材不足で退職率が高く、資金的な余裕がないブラック企業である可能性が高いです。
もちろん、大企業やホワイト企業の求人も含まれていますが、転職サイトなどに比べるとブラック企業の割合が高い可能性があります。
職業訓練校でWebデザインを学ばれた方の口コミ
実際に、職業訓練でWebデザインを学んでいる受講者の、Twitterに寄せられた口コミをまとめてみました。ユーザーのリアルな声が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
2016年4月に主婦パートしながら某schoolに通いwebデザインを学ぶが体力なく細々と勉強
個別に教えてもらえる先生に個人レッスンを頼むもデザインで挫折
昨年諦めきれなくて5ヶ月の職業訓練に通いマークアップとほんのちょっとのJavaScriptとphpをお勉強して
今web保守、コーダーのパートしてます!
— Sa105*webコツコツやってマス (@satonan_s) October 2, 2020
毎日10時間以上webデザインに向き合い、今までにロゴやチラシなどを作成してきました。遅くまでの勉強で体はヘトヘトに疲れてますが、心は「なにこれ楽しー」と喜んでます。間違いなく今が頑張りどきなので、このまま前進あるのみ。迷わずゆけよ、のけっつ😇未来はきっと…明るい!#職業訓練
— のけっつ@借金660万超×自己破産中 (@noke2man) October 2, 2020
職業訓練に通うメリット
○Mac等パソコンを学割価格で購入出来る♪
○Adobeのコンプリートプラン
月/5,980円→月/1,980円(税別)で
はじめれる(3ヶ月以上の訓練)♪
○横のつながりができる♪
○モチベーションを高められる♪
しかし、倍率が5倍。。
独学がんばってみます(^^)#職業訓練— こありん🍎webデザイン勉強中 (@design_koarin) October 1, 2020
職業訓練でWEBデザインやプログラミングを学んでもそっち方面の転職厳しいよ、という意見がちらほら見えるけど(ハロワ担当者の方にも実務経験なしは厳しいと言われた)、結局自分が何をしたいか、どれだけ本気で打ち込めるかなんだろうな
— ぺんぎん | 育休中&転職活動中 (@penguin_soreike) October 5, 2020
素早く確実に転職を目指すなら民間スクールがおすすめ
職業訓練でWebデザイナーとしてのスキルを身につけて転職を目指すのであれば、「Web制作コース」を受講することになるのですが、応募倍率は2倍を超えているので確実に受講できるというわけではありません。
また、受講できたとしてもそこから数ヶ月間は失業保険のみで生活しなければならず、転職活動ができるのは受講後になるため、新しい職に就けるまでかなりのタイムラグがあります。
一方で、民間のWebデザインスクールであれば、最短3ヶ月の転職支援付きのプログラムもあり、転職できなければ受講料を全額返金してもらえるスクールも多いです。
辻本
名称 | 詳細 | 受講区分 |
---|---|---|
テックキャンプデザイナー転職 | 評判 | 通学・オンライン |
CodeCamp | 評判 | オンライン |
TechAcademy | 評判 | オンライン |
最後に
以上、職業訓練校でWebデザインを学ぶメリット・デメリットについてご紹介しました。この記事をご覧の方は、以下の記事もオススメです。
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