辻本
現在、セキュリティエンジニアとして働かれている方は、独立するタイミングを伺っている方が多いかと思います。
最近では、フリーエンジニア専門エージェントが保有するセキュリティエンジニア向けの案件数も増加してきており、独立するチャンスはかなり広がってきていると感じます。
この記事では、フリーのセキュリティエンジニアになるために必要な準備や仕事内容、仕事を獲得する方法についてご紹介します。
セキュリティエンジニアの仕事内容
セキュリティエンジニアの仕事内容は、大きく分けると「企画」「設計」「実装」「テスト」「運用」の5つのステップに分けられます。
依頼者の要望をヒアリングし、どのようなセキュリティが必要なのかを企画します。
セキュリティに配慮したシステムの設計を行います。ネットワークはもちろん、サーバー機器などのハードウェアやアプリケーションを設計します。
ネットワーク機器やOSの設定に加え、プログラムの実装も行います。
実装したシステムに脆弱性がないかをテストします。場合によっては、擬似的にサイバー攻撃を行いチェックすることもあります。
導入したシステムを安全に運用できるよう、常に最新の情報を入手し、OSやアプリケーションのアップデートを行います。また、システム障害やサイバー攻撃などの対処も行います。
セキュリティエンジニアの報酬・年収相場
辻本
セキュリティエンジニアの平均年収は、30歳前後で600万円ほどです。年収は個人の能力によって大きく左右しますが、新入社員でも年収は300万円~500万円のレンジでスタートするケースが多いです。
なお、国内企業より外資系企業の方が年収が高くなる傾向にあります。
フリーエンジニア専門エージェントで紹介されている単価は、実務経験1年未満で月40万円〜、経験1~2年で月50万円〜となっています。年収換算すれば、約500万円~がフリーランスの年収相場です。
言語 | 平均年収 | 最高年収 |
---|---|---|
PHP | 720万円 | 960万円 |
VBA | 720万円 | 890万円 |
JavaScript | 800万円 | 1640万円 |
C# | 828万円 | 1010万円 |
Unity | 840万円 | 1020万円 |
Java | 852万円 | 960万円 |
Swift | 900万円 | 1680万円 |
Python | 924万円 | 1380万円 |
Ruby | 960万円 | 1290万円 |
SAP | 1080万円 | 1500万円 |
職種 | 平均年収 |
---|---|
インフラエンジニア | 720万円 |
ネットワークエンジニア | 750万円 |
wordpressエンジニア | 756万円 |
データベースエンジニア | 780万円 |
システムエンジニア | 860万円 |
フロントエンドエンジニア | 876万円 |
PM・PMO | 900万円 |
AIエンジニア | 948万円 |
iosエンジニア | 936万円 |
セキュリティエンジニアの案件数・求人動向
フリーエンジニア専用エージェントである『レバテックフリーランス』でセキュリティエンジニア向けの案件を検索すると約70件、『ギークスジョブ
』では約40件ほど見つかりました。最高で90万円/月の案件も見受けられました。
どのエージェントにも言えることですが、実務経験がないとフリーランス案件の獲得は難しいです。
そのため、実務未経験者はセキュリティエンジニアとして転職し、正社員として実務経験を1年以上積んでから独立を目指されることをおすすめします。
セキュリティエンジニアになる方法
この章では、未経験からフリーランスのセキュリティエンジニアを目指す方法についてご紹介します。
会社で働いて実務経験を積む
未経験からセキュリティエンジニアを目指すのであれば、まずは正社員として実務経験を積むことをオススメします。
独学でスキルを身につけるよりも、会社に勤めた方が実務を通してセキュリティエンジニアとしてのスキルが身につけられ、先輩社員からのフィードバックもあるので成長スピードが早いです。
転職に抵抗がない方は、『マイナビIT AGENT』などのIT業界に強い転職エージェントを活用し、実務経験を積んだ上で独立を目指しましょう。
動画コンテンツで独学する
就職する前にセキュリティエンジニアとしてのスキルを磨きたい方は、独学で学習することになるかと思います。最近では、動画で学べる学習コンテンツが増えてきていて、自宅にいながら動画で学びたいという方はUdemyの講座がオススメです。
Udemyは様々な動画講座を販売しているマーケットプレイスで、セキュリティエンジニア向けの学習コンテンツが豊富にあります。
『Udemy(セキュリティエンジニア)』には、実績豊富な講師による講座がたくさんにあるので、自分に合った学習コースを選べるかと思います。
セキュリティエンジニアが案件を獲得する方法
フリーランスのセキュリティエンジニアが案件を獲得するためには、フリーエンジニア専門エージェントに登録することが最も効率的です。
エージェントに登録すると、ブランク期間を空けないように仕事を紹介してくれるので、自分で営業をかけるという労力や精神的な不安を軽減できます。
この章では、セキュリティエンジニアにおすすめのフリーランス専用エージェントを厳選して2社ご紹介します。
レバテックフリーランス
『レバテックフリーランス』は、フリーエンジニア専門のエージェントです。 フリーエンジニアに特化した求人情報が多数掲載されており、セキュリティエンジニア向けの案件も多く取り扱っています。※2021年1月時点で約70件掲載。
レバテックフリーランスの利用者は、2人に1人がフリーランス未経験者ですが、業界に詳しいコーディネーターがしっかりと希望をヒアリングしてくれるので、安心して求人を探せます。
出典:https://freelance.levtech.jp/
また、フリーランスに対するフォローも手厚く、税理士も紹介してくれるので、通常より安く確定申告の代行をしてくれます。初めてフリーランスになる方で、エージェントを探す場合はレバテックフリーランスがおすすめです。
ギークスジョブ
『ギークスジョブ』は、 ギークス株式会社というIT系の人材会社が運営しており、15年以上の実績がある老舗のフリーエンジニア専門エージェントです。
辻本
ギークスジョブはレバテックフリーランスと違い、2年以上経験のある開発者向けのエージェントになっています。
経験者向けのエージェントではありますが、サポート体制はしっかりしており、営業・カウンセリング・サポートの各分野の専任者がフォローしてくれる体制が整っています。また、フリーランス向けの福利厚生もあるので、仕事が決まった後も安心です。
セキュリティエンジニアとしての実務経験が豊富な方は、ギークスジョブがおすすめです。
セキュリティエンジニアの将来性
近年、大企業や公共機関がサイバー攻撃を受ける頻度が高まってきています。日本でもオリンピックなど大きなイベントの開催決定後は、サイバー攻撃のリスクにさらされるようになりました。
その影響で、セキュリティエンジニア案件は増加傾向にあり、フリーランスの求人需要は今後ますます高まると予想されます。
また、AIやIoT、ビッグデータなどの産業が大きくなればなるほど、セキュリティエンジニアの需要も高くなるので、その将来性は非常に明るいといえます。
辻本
最後に
以上、フリーのセキュリティエンジニアになるために必要な準備や仕事内容、仕事を獲得する方法についてご紹介しました。この記事をご覧の方は、以下の記事もオススメです。
以下の表に、代表的なフリーエンジニア専門エージェントの評判と最高単価をまとめてみました。エージェント選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
名称 | 詳細 | 最高単価 |
---|---|---|
フォスターフリーランス | 評判を見る | 230万円/月 |
ギークスジョブ | 評判を見る | 100万円/月 |
レバテックフリーランス | 評判を見る | 160万円/月 |
Pe-BANK | 評判を見る | 200万円/月 |
ポテパンフリーランス | 評判を見る | 100万円/月 |
tech tree | 評判を見る | 120万円/月 |
クラウドテック | 評判を見る | 120万円/月 |
midworks | 評判を見る | 160万円/月 |
DYMテック | 評判を見る | 120万円/月 |
エンジニアルート | 評判を見る | 190万円/月 |
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