近年、YouTubeやTiktok、InstagramなどのSNSが普及したことにより、動画クリエイターの求人需要がかなり高まってきています。
リモートワーク可能で求人が豊富な動画編集の仕事は、副業収入を得たいサラリーマンやフリーランスに人気の職業となっています。
最近では、動画制作未経験の方が、動画編集スクールで1ヶ月〜6ヶ月ほど学んだのち、フリーランスとしてYouTubeチャンネルの運営に業務委託として関わる方がかなり増えてきています。
辻本
フリーランスで働く動画編集者の仕事内容

働きやすさ | リモートワークがメイン |
---|---|
平均年収 | 406万円 |
必須スキル | 企画・撮影スキル / 動画編集スキル / 動画マーケティング(YouTubeアルゴリズムの理解など) |
案件獲得方法 | クラウドソーシング / 動画制作会社の下請けなど |
ポイント | YouTubeチャンネルを1から立ち上げて、グロースさせた実績があると単価が上がりやすい |
動画編集の主な仕事の流れとしては、撮影された動画素材をつなぎ、テロップを作成・挿入し、効果音などの音入れをするといった流れになります。具体的には以下の通りです。
・撮影された映像・音声素材を動画編集ソフトに取り込む
・構成に基づいて映像の並べ替え、切り出し
・映像にあわせてテロップを作成、合成する
・音楽、効果音、ナレーションなどの音入れ
・仮編集した動画をクライアントに確認依頼
その後、修正・確認を繰り返し、納品という形になります。 案件によっては、企画や撮影の段階から参加することもあります。
使用する動画編集ソフトとしてはAdobe Premiere Proが一般的で、他にも補助的なツールとしてAfter Affect、Illustrator、Photoshopがよく利用されています。
フリーランスで働く動画編集者の年収・単価相場

フリーランスで働く動画クリエイターの平均年収は約400万円です。動画編集だけでなく、企画やディレクションなどの上流工程も踏まえた動画クリエイターの単価相場は以下の通りです。
項目 | 単価 |
企画構成 | 1万〜5万円/本 |
ディレクション | 5万〜10万円/月 |
台本作成 | 1万〜5万円/本 |
撮影 | 5万〜30万円/本 |
編集 | 1万〜20万円/本 |
ナレーション | 5万〜10万円/本 |
動画編集は、動画1本あたりの単価で計算されることが一般的です。単価は動画編集者の実力や実績、クライアント側の予算、作業範囲、動画のボリュームによって左右されます。
例えば、YouTubeの案件の相場感を見てみると、動画1本あたりの報酬は3,000円〜3万円です。企業のPR動画については相場感も変わり、10万円以上の単価となることもあります。
辻本
ビジネスにおけるYouTubeチャンネル運用の成功事例に関心をもつ企業は多く、企業のYouTube チャンネルの運営をまるごと代行する事例も多くなっています。
未経験からフリーランスの動画編集者を目指す方法

この章では、動画編集者としての実務経験がゼロの状態から、フリーランスとして独立を目指す方法について解説します。
現在会社員の方であれば、動画編集スクールでスキルを習得→実務経験が積める企業に転職→実務経験を1年以上積んでから独立のステップでフリーランスを目指すことをオススメします。
動画編集スクールでスキルを習得
オンラインで動画編集を学べるスクールとしては、受講期間中に60本以上の動画を制作できる『studio US』がおすすめです。
studio US(スタジオアス)

運営会社 | 株式会社AHGS |
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料金(税込) | 55,000円 / 99,000円 / 165,000円 |
習得スキル | Premiere Pro / After Effects / Photoshop/ Illustorator |
学習スタイル | オンライン |
サポート体制 | 質問無制限 / ポートフォリオ制作/ 案件獲得 |
『studio US』は、未経験からプロの動画クリエイターを目指すオンラインスクールです。
現役で活躍しているプロの動画クリエイターから、実践的な動画編集スキルを学べます。
「動画編集コース」では、Premiere ProとAfter Effectsの基礎を学び、YouTubeなどの動画編集ができるようになります。
「動画クリエイターコース」では、After Effectsをさらに極めて、広告やPR動画、MVなどハイエンドな動画制作ができるようになります。
辻本

会社で働いて1年以上の実務経験を積む
最低限の動画編集スキルを身につけることができたら、次に動画編集者としての実務経験が積める企業に転職することをおすすめします。
なぜなら、フリーランスとして独学で知識やスキルを身につけるより、動画編集スキルが身に付く会社に就職し、大きな予算がついている実案件に触れながら、先輩社員にフィードバックをもらう方が成長スピードは早いからです。
ですので、「オフィスに出社するのが辛い・・」などよっぽどの理由がない限り、『マイナビクリエイター』のような動画編集者向けの求人を豊富に扱っているエージェントを活用し、転職先で動画編集者としての実務経験を1年以上積んでから独立することをおすすめします。
辻本
動画編集ソフトや撮影機材を揃える
フリーランスの動画編集者として活動する場合、動画編集ソフトを自前で用意しておく必要があります。
動画編集初心者の方は、直感的な操作と安い価格設定で人気を博している『Filmora』がおすすめです。カット編集やテロップ付けなど動画の編集に必要な機能は網羅していて、多彩なエフェクトも搭載しているので、シンプルな編集であればこのソフトで完結させることができます。
撮影機材については、動画素材をもらって編集するだけなら必要ないですが、最近では撮影+編集の依頼パターンが増えてきているので、機会損失にならないためにも撮影機材は用意しておきましょう。

フリーランスの動画編集者が案件を獲得する方法

フリーランスの動画編集者が案件を獲得する方法は以下の通りです。
それでは、順に見ていきましょう。
クラウドソーシングサービスを利用する
フリーランスにとって、営業工数をかけず、かつ安定して案件を獲得するには、クラウドソーシングサービスに登録することが最も有効です。
フリーランスとして廃業する方のほとんどが、クラウドソーシングやエージェントを利用せず、自分で企業に営業しているというデータがあるので、息の長いフリーランスになるためには積極的にクラウドソーシングを利用することをおすすめします。
動画編集の案件をお探しの方は『クラウドワークス』の活用がおすすめです。実際に、「動画編集」と検索した際の案件数は2023年5月時点で約9,900件見つかりました。
辻本
見込み客に直営業をする
クラウドソーシングで実績と経験を積んで、力試しとして企業に直接営業してみたいという方は、仕事の発生源(エンドクライアント)となる企業よりも、仕事のハブになる動画制作会社や広告代理店などに営業することをおすすめします。
なぜなら、動画編集を発注したい考えている企業(エンドクライアント)をタイミングよく見つけるのは難しいですが、仕事のハブになっている動画制作会社や広告代理店は常に案件を抱えています。こういった企業に絞って営業することで、少ない営業工数で案件を獲得できます。
Wantedlyなどで、「地域名 + 動画編集 + 業務委託」で検索すると、ハブになっている企業の求人情報をたくさん見つけることができます。
ブログ・SNSで仕事を獲得する
自分のブログやポートフォリオサイトが、SNSや検索流入で見込客の目にとまると、仕事を依頼してもらえることがあります。
例えばこのブログも、「動画編集 外注」「フリーランス 動画編集」のようなフリーランスに仕事を依頼したいと考えている、Web担当者が検索するキーワードで上位表示されているので、月に数件仕事の相談をいただきます。
自分でブログを立ち上げて集客につなげたいという方は、別記事「フリーランスはブログ必須!仕事につながる活用術を解説」をご覧ください。
最後に

以上、フリーランスで働く動画編集者の仕事内容や求人動向、案件を獲得する方法について解説しました。
動画編集者としての実務経験があれば、正社員で働くよりも高確率で年収が上がり、かつ柔軟な働き方を実現できるので、ぜひフリーランスという働き方にトライしてみてください。
フリーランス専門エージェントやクラウドソーシングを利用すれば、営業経験がない方でも安定した働き方を実現できます。
・フリーランスの動画編集者必須スキル(企画・撮影スキル / 動画編集スキル / 動画マーケティング / YouTube etc.)
・フリーランスで働く動画編集者の平均年収は406万円
・フリーランスの動画編集者が案件を獲得する方法(クラウドソーシング / Indeed / Wantedly / ブログ / SNS)
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