辻本
この記事では、会計ソフトにMFクラウド会計を使おうか迷っている人へ、MFクラウド会計のオススメできるポイントや、気をつけるべき点について解説していきます。
また、よく比較される大手クラウド会計ソフトのfreee、弥生会計オンラインと比較した際のMFクラウド会計の特徴も合わせてご紹介します。
MFクラウド会計とは?
『MFクラウド会計』は、家計簿アプリで有名なマネーフォワード社が提供するクラウド会計ソフトです。
クラウド会計ソフトなので、インターネットさえつながれば、パソコンやスマートフォンでいつでも最新版のサービスが利用できます。
出典:https://biz.moneyforward.com/
辻本
MFクラウド会計を活用するメリット
MFクラウド会計には、会計業務を効率化する、さまざまな便利機能があります。MFクラウド会計を活用するメリットは以下の5つです。
それでは、順に見ていきましょう。
取引明細を自動取得
MFクラウド会計で一番便利な機能は、取引明細の自動取得機能です。普段使っているインターネットバンキングの口座や、クレジットカードと同期することで、入出金の明細データを自動で取り込んでくれます。
取り込まれたデータは、人工知能が勘定項目を自動で提案してくれるので、会計業務がかなり効率化できます。今までデータ入力にかけていた時間と人件費を節約できるのは、非常に大きなメリットです。
帳簿・レポートの自動作成
MFクラウド会計で登録された取引は、仕訳の内容をもとに様々なレポートを作成できます。作成できるレポートは以下の5種類です。
・キャッシュフローレポート
・収益レポート
・費用レポート
・得意先レポート
・仕入先レポート
それぞれグラフつきで作成できるので、状況を一目で把握できます。
決算書作成機能
決算書作成機能では、日々の経理処理で入力・仕訳されたデータから決算書を作成できる機能です。
日々の経理処理を行っていれば、ボタンを押すだけで見やすい決算書が作れます。まとめられた決算書は、貸借対照表や損益計算書としてファイル出力が可能です。
充実した連携サービス
MFクラウド会計は、金融機関以外にも、クラウドソーシング・決済・POS・ECサイトなどと連携できます。
連携サービスで発生したお金の動きを自動で取得し、仕訳をしてくれます。頻繁に利用するサービスがMFクラウド会計と連携できれば、大きく会計業務を削減できます。
安心のセキュリティ
MFクラウド会計では、金融機関と同じ水準でデータの保護をしています。
日本工業規格JIS Q 15001に適合するプライバシーマークや、グローバルスタンダードの TRUSTeも取得しているので安心です。
MFクラウド会計を活用するデメリット
会計業務を効率化してくれる便利なMFクラウド会計ですが、いくつかのデメリットもあります。MFクラウド会計を導入するにあたって、注意すべき点をご紹介していくのでぜひ参考にしてください。
それでは、順に見ていきましょう。
簿記の基礎知識が必須
MFクラウド会計の画面には、会計の専門用語がでてきます。当然その意味を知らなければ操作できない部分もあるので、基本的な簿記・会計の知識が必要です。
会計の知識を身につけることは、お金の管理能力や税金の知識を身につけることになるので学んでおいて損はありません。もし専門用語が少なめで、初心者でも使いやすい会計ソフトを使いたい場合は、『freee』がオススメです。
サポート内容の制限
MFクラウド会計には多くの利用者がいるため、すべての疑問にサポートが答えてくれるとは限らないのが状況です。
そのため、具体的すぎる経理や税務の相談は、明確な回答をもらえないこともあります。まずはチャットでのサポートを使って様子を見てみましょう。
会計ソフト3社の中で一番高い
MFクラウド会計は、常に最新のバージョンを使える代わり、値上げやプランの変更も行われます。
クラウド会計ソフト3社を比べても、一番料金が高い会計ソフトなので、さらに安い会計ソフトを使いたい人は『freee』や、『弥生会計オンライン』を検討してみるといいでしょう。
MFクラウド会計の料金プラン
『MFクラウド会計』は、個人事業主用と法人用の2つのプランがあります。すべてのプランに30日間の無料お試し期間があるので、実際に使ってみて導入するか検討できます。各プランの内容と料金は以下のとおりです。
プラン | 月払い | 年払い(月額換算) |
パーソナルライト | 1,280円 | 11,760円(980円) |
パーソナル | 2,480円 | 23,760円(1,980円) |
パーソナルプラス | – | 35,760円(2,980円) |
パーソナルライトとパーソナルの違いは、請求書機能にあります。請求書を多く発行する人はパーソナルプランがオススメです。サポートを手厚くしたい人はパーソナルプラスを選ぶといいでしょう。
プラン | 月払い | 年払い(月額換算) |
スモールビジネス | 3,980円 | 35,760円(2,980円) |
ビジネス | 5,980円 | 59,760円(4,980円) |
法人向けプランの2つの大きな違いは、登録できる部門の数とクラウドストレージの容量です。
MFクラウド会計の口コミ・評判まとめ
MFクラウド会計はいい評判が多く、実際のユーザー満足度はとても高いように思います。とくに、連携機能の使い勝手のよさが人気の理由みたいです。
今週MFクラウドの環境設定が少し進んだんだけど、一部の機能しか使ってない今で既にかなり便利だ。
入出金確認に毎日取引銀行分のネットバンキングにログインしてたのは小さなペイン。MFはAPI連携したIB口座を一元管理できる。実際に使うと改めて効果の高さを実感するな#マネーフォーワード#アトツギ— たかひろ@アトツギベンチャー (@takahiro1226s) May 25, 2020
【物販の経理はクラウド会計が便利】
おすすめは
連携できる銀行・クレジットカードが
圧倒的に多い①freee
②MFクラウド使い方も簡単なので、
まだ導入していない人はおすすめ。MFクラウドは口座残高が連動基準で、
手動で修正が必要がないので、
私はMFクラウド派😊— シュン@Amazon/ヤフショ/ebay攻略者 (@shun01224) January 15, 2020
オンライン(クラウド)の会計ソフトを一通り試したが、MFクラウド会計がおすすめ。基本的な複式簿記のインターフェイスと補助勘定が使える。(freeeだと違算や仕訳の間違いに気が付きにくい。)移行に対応している他の会計ソフトの種類が多くて、移行時の設定が簡単。
— 青鬼くん(ざんねんなおっさん改め) 0.6 (@ja6mmx) June 26, 2017
気になった点としては、スマートフォンアプリの使いにくさがあげられます。MFクラウド会計のアプリでは、口座残高の確認や損益グラフは見れますが経理作業はできません。
freeeは使いづらいんだけど、スマホ対応と分析が神。MFは使いやすいんだけど、所詮会計ソフトのクラウド版なんだよなぁ。スマホ対応もくそすぎるし。
— ドドゆう (@dodoyu_) October 27, 2018
「freee」と「弥生会計オンライン」との比較
『MFクラウド会計』と『freee』を比較すると、それぞれターゲットにしているユーザーが違っています。freeeは経理がわからない人でも使える用に作られているのに対し、MFクラウド会計がターゲットにしているのは、経理の基礎知識がある人です。
経理の経験がある人には、MFクラウド会計は使いやすいソフトといえます。一方で、MFクラウド会計と『弥生会計オンライン』の最安プランを比較すると、弥生会計オンラインの方が安く導入することができます。
ただし、弥生会計オンラインの最安プランにはサポートがついていないので、サポートがあった方が安心という人にはMFクラウド会計の方がオススメです。
最後に
以上、MFクラウド会計の評判やクラウド会計ソフトとしてのメリット・デメリットついてご紹介しました!
フリーランスが必ず知っておくべき税金のルールについて知りたい方は、以下の記事をステップ①から順に読まれることをオススメします。
- フリーランスが支払うべき税金の種類
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- 確定申告(青色申告)の方法
- フリーランスに人気の会計ソフト
- 請求書や源泉徴収、領収書のルールについて
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